タクシー運転手の高齢化、高齢者の免許返納などのワードがトレンドに上がり、年配の方の危険な運転が日々ニュースで取り上げられています。
この状況が改善されなければどのようなことが起こるのか1日12時間以上運転しているタクシードライバーが解説していきます。
・病気や急な発作で意識が飛び、重大事故につながる
最近ニュースで『運転中に病死』など恐怖を覚えるような記事を見かけます。
これは防げないのか?
それは難しいと思います。
なぜなら、会社では出庫前アルコール検査や血圧測定などありますが、健康診断のみで毎日持病のチェックはないからです。
そして高齢のドライバー程、他に働くところがなく生活のために無理をして大丈夫といいながら出庫していくからです。
私の会社でも3年で3名の方が運転中に発作が起き壁や他の車にぶつかりその日にお亡くなりになられました。
そして車も損傷がひどく、どれもノーブレーキだったようです。
現場を見に行くと壁が抉れたり、粉砕していました。
対策:乗客の方にできることはフラフラと流しているタクシーに即乗り込むのではなく、一度窓から『乗れますか?』と聞いて見てください。その会話ひとつでしっかりされている方なのかボーッとされている方なのか、多少なりとも判断材料になるかと思います。
・急ブレーキ、急発進、センターラインをはみ出すなどの危険運転
高齢ドライバーの後ろを走っていると急にスピードを上げたり、何もないところで急ブレーキを踏んだりセンターラインを大きくはみ出したりと危険な運転をよく目にします。
後ろから見ていても乗られている方はかなり怖いのではないか?と心配するほどです。
同じ会社の運転手がそのような状態なら会社から注意してもらうようにしていますが、他車はどうにもできません。
対策:乗客の方にできることは『アプリでタクシーを呼ぶ』ことです。
高齢ドライバーはアプリが苦手な方が多いので導入している確率が下がります。
アプリで呼ぶと若いドライバーが来る確率が高まると言えます。(必ずではありません)
・高齢者が運転しているとどんなことが起こる?
最近よくあることが、法定速度を大幅に下回り、周りの車の流れよりかなり遅く走って他車の通行の邪魔になっているケースです。
そこからの急ブレーキ、急な車線変更、ウインカーなしの右左折、車線を割る運転。
信号待ちなどで横に並んで見てみると70〜90歳くらいの方が運転されているケースが多い傾向にあります。
そんな時、ドライバー同士で
〇〇町で一台危ない運転をしているシルバーの軽四、ナンバー〇〇注意!等
情報共有がされています。
身近な人で同様の方がもしおられましたら、話し合いする場を設けてバスやタクシーを利用することを提案してみるのも良いかもしれません。社会にとってもその方にとっても不幸な事故を防げる第一歩となるでしょう。
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